館長の井上です。
1995年1月17日5時46分に兵庫県南部地震が発生自身によって阪神淡路大震災が引き起こされました。
明石市も甚大な被害を受けました。2025年1月17日には30年を迎えます。
震災をふりかえり、未来の防災につなげる契機として、当館大時計を地震発生時刻の5時46分で停止します。
関連する事項として、明石市立天文科学館 大時計の出来事をメモしました。
1960(昭和 35)年6月 10 日
明石市立天文科学館 開館(初代大時計設置)
1978(昭和 53)年 10 月~11 月
服部時計店より寄贈を受け大時計と水晶親時計を更新(2代目大時計)
1995(平成7)年1月 17 日
兵庫県南部地震が発生し、5時46分を示したまま停止
1995年2月 17 日
大時計と親時計のケーブル断線部の修理を行い再稼働
※1995(平成7)年 12 月~1998(平成 10)年1月 17 日 震災復興工事
1996年10月30日
大時計撤去式、神戸学院大学に移設する
1997年6月
服部セイコー(現在のセイコー)より寄贈を受け大時計を更新(3代目大時計)
3年後の1998年1月17日5時46分から稼働
1998年3月15日
震災リニューアルオープン
2005年(平成17年)1月17日
震災10周年記念行事開催。5時46分で大時計停止。正午に再稼働。
2008(平成 20)年 12 月7日~12 月 17 日
駆動機構内におけるワンウェイクラッチの機械的不具合による故障停止
寒冷と経年劣化による潤滑油の硬化と思われる
2009(平成 21)年1月 14 日~1月 15 日
モーター電源制御基板等の電気的不具合による故障停止
原因は先の故障にから電動機や減速機に異常が生じたことに起因する過電流と思われる
2010(平成 22)年1月 17 日
震災 15 周年事業の一環として、5時46分に停止(展示改修工事のため休館中)
親時計の二重化工事も実施
2018(平成 30)年9月 10 日
制御基板の電気的不具合による故障停止(8時間で復旧)
原因は長雨による雨水流入と思われる
2020(令和2)年1月 14 日~2月 17 日
文字盤と針の LED 化、電飾看板(SEIKO)の変更、その他補修作業